【2026最新】建設業におすすめのファクタリング会社10選【注文書FA対応・手数料比較】

建設資材高騰まとめ2026【品目別15品目一覧・政府公式データ・資金繰り対策】

2026年のナフサショックが建設業を直撃しています。塩ビ管は12%以上、ポリエチレン管は20%以上の値上げが発表され、鉄鋼・合板・生コンも高止まりが続いています。中東情勢の不安定化によるナフサ価格の急騰が直接的な引き金ですが、SNS上では「6月にナフサが枯渇する」という過激な情報も拡散されました。

この記事では、政府公式データと企業の一次ソースをもとに建設資材高騰の実態と正確なリスク評価を整理し、下請け建設業者が今すぐ取れる資金繰り対策を6つ比較します。

この記事でわかること
  • 塗料・鋼材・サッシ・配線機器など15品目の値上げ状況一覧
  • 「ナフサ枯渇」報道と政府公式見解の正確な差異
  • 高市首相「医療優先」方針が建設資材供給に与える影響
  • 資材高騰が下請け業者の資金繰りを圧迫する構造
  • 建設業で使える6つの資金繰り改善策の比較
  • 中小企業庁のセーフティネット支援の使い方

目次

2026年の建設資材高騰はどこまで進んでいるのか

この節のポイント

塩ビ管・ポリエチレン管・鉄鋼・合板・生コンの全方位で価格が上昇中。労務費の同時上昇により、建設コストは二重に膨らんでいます。

積水化学が塩ビ管・ポリエチレン管を値上げ(2026年4月2日発表)

2026年4月2日、積水化学工業(環境・ライフラインカンパニー)は塩化ビニル管・ポリエチレン管および関連製品の価格改定を発表しました。値上げ実施日は2026年5月7日出荷分からです。

対象製品 値上げ幅
塩化ビニル管および関連製品 12%以上
塩化ビニル継手・マスおよび関連製品 6%以上
バルブおよび関連製品 10%以上
ポリエチレン管 20%以上
ポリエチレン継手および関連製品 5%以上
架橋ポリエチレン管 15%以上

出所: 積水化学工業プレスリリース(2026年4月2日)

発表文では値上げの理由を「中東地域の情勢不安により石油・ナフサに由来する塩化ビニル・ポリエチレン原料の調達環境が急速に悪化し、その価格も急騰している」としています。対象分野は給排水・水道・下水道・農業用水・ガス・電力通信・建築設備・プラントと広範囲にわたり、住宅から土木インフラまでほぼすべての建設現場に影響が及びます。

【2026年4月最新】品目別値上げ・供給停止情報まとめ

建設資材の値上げは塩ビ管・樹脂管にとどまりません。2026年3〜4月にかけて、塗料・鋼材・サッシ・床材・防水材・配線機器など幅広い品目で値上げや供給停止が相次いでいます。各社の一次ソースをもとに一覧にまとめました(2026/4/6更新)。

カテゴリ メーカー 値上げ幅・状況 時期
塩ビ管・樹脂管 積水化学工業 12〜20%以上(塩ビ管12%・ポリエチレン管20%等 詳細は前節) 2026年5月7日出荷分〜
塗料・シンナー 日本ペイント 75%値上げ 2026年3月25日〜
塗料・シンナー 関西ペイント 50%以上値上げ 2026年4月2日〜
防水材(ウレタン) 田島ルーフィング 一時受注停止 2026年4月6日〜
クロス・床材 サンゲツ 供給量減少・価格改定の可能性 今後の情勢次第
クロス・床材 東リ 同上 今後の情勢次第
サッシ類 LIXIL 4〜15%値上げ 2026年4月受注分〜
サッシ類 YKK AP 5〜10%値上げ 2026年5月受注分〜
鋼材(棒鋼・線材) 日本製鉄 約5%値上げ 2026年4月〜
鋼材(建設用) 日鉄建材 約10%値上げ 2026年4月引受分〜
鋼材(厚鋼板) 神戸製鋼所 値上げ 2026年4月契約〜
鋼材(異形棒鋼) 共英製鋼 値上げ 2026年4月契約〜
アルミ製品 各社 ホルムズ封鎖に伴う供給懸念
屋根材 旭ファイバーグラス 値上げ・入数変更 2026年7月〜
配線制御機器 三菱電機 最大80%値上げ 2026年7月1日受注分〜(4月発表)

出所: 各社プレスリリース・日本経済新聞(2026年3〜4月)

田島ルーフィング ウレタン防水材オルタック等 一時受注停止 2026年4月6日

特に注目すべきは3点です。第1に、シンナー類の75%値上げ(日本ペイント)。外装塗装・防錆処理のコストが一気に跳ね上がります。第2に、配線制御機器の最大80%値上げ(三菱電機)。電気設備工事の原価に直撃します。第3に、田島ルーフィングのウレタン防水材「オルタック」の一時受注停止。防水工事のスケジュールそのものが組めなくなるリスクです。

サンゲツ・東リのクロス・床材は「今後の情勢によっては供給量の減少および制限、納期変更、価格改定などが発生する可能性がある」とアナウンスしており、内装工事業者も先行きに注意が必要です。

鉄鋼・合板・生コンの価格推移【国交省データ】

国土交通省と日本建設業連合会(日建連)が公表している「建設資材高騰・労務費の上昇等の現状」パンフレットによると、主要建設資材は2020年を基準に大幅な上昇を記録しています。

資材 2020年比の上昇率(概算) 主な要因
異形棒鋼 約40〜50% 原料鉄スクラップ高・電力コスト上昇
H形鋼 約30〜40% 同上
型枠用合板 約60〜80% 輸入材不足・円安
生コンクリート 約15〜25% セメント・骨材・輸送コスト上昇
塩ビ管 約30〜40%(さらに+12%予定) ナフサ価格急騰

出所: 国土交通省・日本建設業連合会「建設資材高騰・労務費の上昇等の現状」をもとに編集部作成

出所: 国土交通省「建設資材高騰・労務費の上昇等の現状」

特に型枠用合板は2020年比で60〜80%の上昇と突出しています。鉄筋コンクリート造の工事では鉄鋼と合板を大量に使うため、RC造の施工コストは二重に上振れしている状況です。

労務費も同時上昇。二重コストが現場を直撃している

資材だけではありません。国土交通省の同パンフレットでは、公共工事設計労務単価が11年連続で引き上げられていることも指摘されています。2024年度の全国全職種平均は前年比5.9%増となり、型枠工・鉄筋工などの専門職種ではさらに高い上昇率を記録しています。

資材費と労務費がダブルで上がるということは、工事原価全体が押し上げられるということです。元請けへの見積もり段階で価格転嫁できなければ、そのコスト増はすべて下請け業者の利益を削る形で吸収されます。

ナフサショックの実態:「6月枯渇」は政府が否定、でも価格高騰は現実

この節のポイント

SNSで拡散された「6月にナフサ供給が止まる」という情報を政府は明確に否定。ただし価格高騰のリスクは現実であり、デマと実際のリスクは切り分けて考える必要があります。

SNSで広まった懸念と実際の政府発表の差

2026年4月上旬、SNS上で「日本は6月にナフサ供給が確保できなくなる」という趣旨の投稿が拡散されました。ある個人アカウント(@cganime)は、中東と韓国からの輸入が全面停止した場合の有事シナリオとして「ナフサ供給が平時の1.6割まで激減する」という試算を発表しています。

この投稿は大きな反響を呼び、建設業界を含む多くの事業者に不安が広がりました。

これに対し、木原内閣官房長官は2026年4月6日午前の記者会見で「日本は6月にナフサ供給が確保できなくなる」という情報は「誤った」ものであると明言しました

なお、SNS上の試算は「中東+韓国からの輸入が全面停止する」という極端な前提に基づく有事シナリオであり、現時点でそのような事態は発生していません。個人の試算を事実として受け取らないよう注意が必要です。

現在の備蓄状況:少なくとも4か月分は確保されている

木原官房長官は会見の中で、日本のナフサ供給体制について以下の具体的な数字を示しました。

項目 内容
直近の供給量 調達済み輸入ナフサ+国内精製ナフサで約2か月分
川中製品在庫を含む 少なくとも4か月分を確保
需給状況 現時点では直ちに需給上の問題は生じていない

出所: 木原内閣官房長官記者会見(令和8年4月6日午前)

「少なくとも4か月分」という数字は、仮に新規調達が一切できなくなった場合でも8月頃までは供給が持続する計算です。実際には後述の通り調達先の多様化が進んでいるため、供給が完全に途絶えるシナリオは現実的ではありません。

中東依存リスクへの対応策

官房長官会見によれば、日本のナフサ調達先の構成は以下の通りです。

  • 中東からの輸入: 約4割
  • 中東以外からの輸入: 約2割
  • 国内生産: 約4割

政府はすでに中東以外からの輸入を倍増させる方針で動いており、関係企業との緊密な連携のもとサプライチェーン確保に向けた対応を進めています。

国内生産が4割を占めている点も重要です。日本には石油精製の過程でナフサを副産物として生産する能力があり、全量を輸入に頼っているわけではありません。

高市首相のX投稿が示す「医療優先」方針。現場では既に資材不足が起きている

2026年3月30日、高市首相は自身のXアカウントで以下のように発信しました。

⚠️ 政府方針と現場の実態

首相は「医療活動が停滞しないよう石油製品の安定供給を図る体制を立ち上げる」と発信しています。これはあくまで政策方針の表明であり、建設業向け資材の値上げ・供給停止は既に現実のものとなっています。

政府が「対応する」と表明していることと、資材調達の現場で何が起きているかは別の話です。積水化学の値上げ発表は4月2日付で予告なく実施されており、田島ルーフィングのウレタン防水材は4月6日に受注停止となっています。政府の方針発表を待って安心するのではなく、「備えは自分でやる」前提で動くことが現実的な選択です。

塩ビ管・ポリエチレン管のような石油化学製品は医療用途とも重複するため、万一の有事では建設業への供給優先度が下がるシナリオを排除できません。「政府が何とかしてくれる」という期待は持ちつつ、手元資金の確保は今すぐ動く必要があります

ナフサショックで価格は本物の危機。デマと現実リスクを切り分けて動く

ここで強調しておきたいのは、「供給が枯渇する」という情報はデマでも、「価格が上がっている」という事実は本物だということです。

積水化学工業の値上げ発表がまさにその証拠です。中東情勢の不安定化でナフサの国際価格は上昇しており、その影響は塩ビ管・ポリエチレン管をはじめとする石油化学製品の価格に確実に転嫁されています。塗料・鋼材・サッシ・床材・配線機器まで含めると、2026年4月時点で15品目以上に値上げ・供給不安の影響が広がっています。

建設業者にとって重要なのは、「供給は当面確保されているが、価格は高く今後も上振れリスクがある」という現実を正確に把握し、コスト増に対応するための資金繰り策を早めに講じることです。

資材高騰が下請け建設業者の資金繰りを直撃する仕組み

高橋廉

現場を見ていると「受注は順調なのに手元がカラカラ」という建設業者さんが本当に多いです。資材費の高騰はコスト問題だけでなく、支払いサイクルのズレで資金ショートを起こす構造問題です。

この節のポイント

見積もり時と仕入れ時の価格差、長い入金サイト、先行出費の大きさ。この3つが重なると、黒字受注でも資金ショートが起きます。

見積もり時と仕入れ時の価格差で利益が消える

建設工事は受注から完成まで数か月かかります。見積もり提出時に想定していた資材価格が、実際の仕入れ時には大きく上がっている――。資材高騰局面では、このタイムラグが利益を直接削ります。

たとえば塩ビ管を大量に使う配管工事を3月に受注し、5月に資材を発注したとします。積水化学の値上げ(5月7日出荷分から12%以上)がそのまま適用されれば、見積もり時の想定原価と実際の仕入れ原価に12%以上の乖離が生じます。

元請けとの契約が固定価格であれば、この差額はすべて下請け業者の持ち出しになります。

資材費が15%上昇したら利益はどうなるか(年商1億円シミュレーション)

具体的な数字で見てみましょう。年商1億円・資材費率35%の中小建設会社を想定します。

項目 従来 資材費15%上昇後
年間売上 1億円 1億円(据え置き)
資材費(35%) 3,500万円 4,025万円(+525万円)
労務費(30%) 3,000万円 3,000万円
外注費(15%) 1,500万円 1,500万円
その他経費(10%) 1,000万円 1,000万円
営業利益 1,000万円(10%) 475万円(4.75%)

資材費が15%上がるだけで、営業利益は1,000万円から475万円へと半分以下に減少します。利益率は10%から4.75%まで下がり、少しでも追加コストが発生すれば赤字に転落するギリギリの水準です。

さらに労務費の上昇(前年比約6%)を加味すると、実質的な利益はもう一段削られます。受注は好調なのに利益が出ない、いわゆる「忙しいのに儲からない」状態に陥るリスクが高まっています。

入金サイト60〜90日の壁。手元資金が先に尽きる構造

建設業特有の問題がもう一つあります。入金サイト(工事完了から代金受領までの期間)が60〜90日と長い点です。

資材費は仕入れ時に現金またはごく短い支払いサイトで決済する必要があります。一方で工事代金の回収は2〜3か月後。この間、上昇した資材費を自社の手元資金で立て替えなければなりません。

先ほどのシミュレーションで言えば、資材費の月次支出は約335万円(4,025万円 / 12か月)。入金サイトが90日の場合、常時3か月分=約1,005万円が立て替え状態になります。利益475万円の会社がこの立て替えを続けるのは、綱渡りと言わざるを得ません。

建設業の資金繰り改善策5つを比較

この節のポイント

銀行融資からファクタリング、制度活用まで5つの選択肢を一覧比較。自社の状況に合った手段を選ぶ判断材料を提供します。

手段 資金化スピード コスト目安 審査のハードル 向いているケース
銀行融資(プロパー) 2〜4週間 年1〜3% 高い(決算2期分等) 財務内容が安定している企業
銀行融資(保証協会付き) 2〜6週間 年1〜2%+保証料 中程度 信用力が不足するが時間に余裕がある
日本政策金融公庫 3〜6週間 年1〜2% 中程度 セーフティネット対象業種
請求書ファクタリング 即日〜3日 手数料1〜10% 低い(売掛先基準) 請求書発行済みで急ぎの資金が必要
注文書ファクタリング 即日〜5日 手数料3〜12% 低い(発注元基準) 受注段階で資材費を確保したい
スライド条項 契約変更後 なし(価格転嫁) 元請けとの交渉次第 公共工事・元請けが理解ある場合

銀行融資(プロパー・保証協会付き)

最もコストが低い資金調達手段は銀行融資です。プロパー融資であれば金利は年1〜3%程度で、長期返済も可能です。保証協会付き融資は自社の信用力が不足する場合の補完手段として活用されています。

ただし、審査に2〜6週間かかるため、「来月の資材費が足りない」という緊急性の高い場面には間に合いません。また、赤字決算や債務超過の状態では審査通過が難しくなります。

日本政策金融公庫のセーフティネット貸付

日本政策金融公庫には、社会的・経済的環境の変化により業績が悪化している中小企業を対象とした「セーフティネット貸付」制度があります。資材高騰による売上総利益の減少は、この制度の適用対象になり得ます。

金利は民間銀行より低水準ですが、やはり審査に3〜6週間程度かかります。中長期的な運転資金の確保には有効ですが、短期の資金ギャップを埋める目的には向いていません。

請求書ファクタリング(売掛金の早期資金化)

工事が完了し、請求書を発行済みであれば、請求書ファクタリングが選択肢に入ります。売掛金をファクタリング会社に売却することで、入金日を待たずに最短即日で資金を受け取れます。

審査は売掛先(元請け・発注者)の信用力が基準になるため、自社の財務状況が厳しくても利用しやすい点が特徴です。手数料は2社間方式で5〜10%、3社間方式で1〜5%が相場です。

注文書ファクタリング(受注段階で資金化)

建設業の資金繰り問題を最も根本的に解決できるのが、注文書ファクタリングです。工事完了前・請求書発行前の段階で、注文書(発注書)をもとに資金を調達できます

たとえば3月に受注した工事の注文書で、4月中に資金を確保することが可能です。これにより、5月に値上げされる資材を事前に手配するための資金を確保できます。資材高騰局面では「早く買えば安く済む」ケースも多いため、スピードが直接コスト削減につながります。

スライド条項の活用(元請への価格転嫁)

国土交通省は「建設資材高騰・労務費の上昇等の現状」パンフレットの中で、スライド条項の活用を推奨しています。スライド条項とは、工事契約後に資材価格や労務費が一定以上変動した場合、請負代金を変更できる制度です。

公共工事では契約約款に盛り込まれているケースが多いですが、民間工事では契約書に明記されていない場合もあります。また、元請けとの交渉が必要なため、下請けの立場からは活用が難しい実情もあります。

参考: 国土交通省・日本建設業連合会「建設資材高騰・労務費の上昇等の現状」

中小企業庁のセーフティネット支援を活用する

中小企業庁は「中東情勢等を踏まえた中小企業・小規模事業者向け支援」ページを開設し、資材高騰や供給不安に対応するための融資制度・補助金情報を随時更新しています。

建設業は中東情勢の影響を受けやすい業種として認定されやすく、セーフティネット保証(信用保証協会による保証枠の拡大)やセーフティネット貸付(日本政策金融公庫)の適用対象になる可能性があります。まずは管轄の商工会議所・商工会に相談し、自社が支援対象に該当するか確認してください。

支援制度の内容は状況の変化に応じて随時更新されます。中小企業庁の公式ページで最新情報を確認することをおすすめします。

出所: 中小企業庁「中東情勢等を踏まえた中小企業・小規模事業者向け支援」

注文書ファクタリングが建設業に向いている3つの理由

この節のポイント

受注段階で資金化できる・発注元の信用で審査が通る・元請に知られずに済む。この3点が建設業の資金繰り問題を的確にカバーします。

ファクタリングは合法な金融サービスです

「ファクタリングって怪しくない?」という声をよく聞きます。ファクタリングは債権譲渡という民法上の取引であり、貸金業ではありません。経済産業省もファクタリングを「企業の資金繰りを支援する有効な手段」として位置づけています。悪質業者を避けるポイントは、①手数料を契約前に書面で提示すること、②給与ファクタリング(給与を売る)ではないこと、③2社間・3社間いずれか明確に説明できること、の3点です。

高橋廉

注文書ファクタリングを建設業者に紹介すると「そんなものがあるのか」という反応が多いです。請求書がないと使えないと思っている方がほとんど。受注さえあれば動けるという点をまず知ってほしいです。

工事完了前・請求書発行前でも資金化できる

通常のファクタリングは「請求書」が必要です。つまり工事が完了し、請求書を発行した後でなければ利用できません。

注文書ファクタリングは違います。受注時点で手元にある注文書・発注書をもとに資金調達ができるため、工事開始前の資材仕入れ資金を確保できます

資材高騰が続く今、「受注はあるのに仕入れ資金がない」という状況を解消できる点は大きなメリットです。見積もり時の価格で資材を早期に確保すれば、値上がり前に仕入れを完了できる可能性もあります。

発注元(元請・官公庁)の信用力で審査が通りやすい

注文書ファクタリングの審査では、資金を受け取る側(下請け業者)の信用力よりも、発注元(元請け・官公庁)の信用力が重視されます。

建設業の場合、発注元は大手ゼネコンや官公庁であることが多く、これらの発注元は高い信用力を持っています。そのため、自社が創業間もない状態や赤字決算であっても、発注元の信用力によって審査が通りやすくなります。

銀行融資では「自社の決算書」が最も重要な審査基準ですが、ファクタリングでは「取引先の支払い能力」が審査の軸になるという構造的な違いがあります。

元請に知られない2社間方式が選べる

ファクタリングには2社間方式と3社間方式があります。2社間方式であれば、発注元(元請け)に通知せずに資金調達が可能です。

建設業では元請けとの関係性が事業の生命線です。「資金繰りが厳しいのではないか」と思われることへの懸念から、ファクタリングの利用を躊躇する業者も少なくありません。2社間方式であれば、取引先に知られることなく資金を確保できます。

手数料は3社間方式より高くなりますが、取引関係を維持しながら資金繰りを改善できる点は、下請け業者にとって実務上の大きなメリットです。

「銀行の審査待ちで来月の資材費が間に合わない」「受注はあるのに仕入れ資金が足りない」という状況であれば、注文書ファクタリングは最短即日〜数日で資金を確保できます。まず無料で相談だけでも、状況が変わることがあります。

建設資材高騰に関するよくある質問

よく寄せられる質問と回答をまとめました。

注文書ファクタリングは個人事業主(一人親方)でも利用できますか?

利用できます。注文書ファクタリングの審査は発注元の信用力が基準になるため、個人事業主であっても発注元が信用力のある企業(大手ゼネコンや官公庁等)であれば審査に通る可能性があります。ファクタリング会社によって対応範囲は異なりますので、事前に確認してください。

ファクタリングを使うと元請けに知られますか?

2社間方式を選べば、元請けへの通知なしで利用できます。2社間方式はファクタリング会社と自社の2者間で完結する仕組みで、取引先に資金繰りの状況を知られずに済みます。手数料は3社間方式より高めですが、取引関係への影響を避けたい場合に適しています。

建設資材の値上がりはいつまで続きますか?

現時点では明確な終息時期は見通せません。中東情勢の安定化とナフサ価格の下落が確認されるまで、石油化学製品(塩ビ管・ポリエチレン管等)の高止まりは続く可能性が高いです。鉄鋼・合板についても世界的な需給バランスと為替の影響を受けるため、短期での価格下落は期待しにくい状況です。

「ナフサが6月に枯渇する」という情報は本当ですか?

政府が公式に否定しています。2026年4月6日の木原内閣官房長官会見で「誤った情報」と明言されました。調達済みナフサと国内精製ナフサで2か月分、川中製品在庫を含めると少なくとも4か月分の供給が確保されています。

資材高騰分を元請けに価格転嫁できますか?

スライド条項が契約に盛り込まれていれば、一定の要件のもとで請負代金の変更を請求できます。国土交通省もスライド条項の積極的な活用を推奨しています。ただし、民間工事では契約書に明記されていないケースも多く、元請けとの個別交渉が必要になります。

建設資材を安く仕入れるための対策はありますか?

値上げ前のまとめ仕入れ、代替資材への切り替え、複数の仕入先からの相見積もりが基本的な対策です。ただし、まとめ仕入れには先行資金が必要になるため、注文書ファクタリング等で事前に資金を確保しておくことが前提条件になります。

高橋廉

情報が錯綜しているときほど、一次ソースに当たることが大切です。「6月に枯渇する」はデマでしたが、「塗料が75%上がった」「配線機器が80%上がる」は事実です。焦らず正確な情報をもとに、今できる手を打ってください。

まとめ

2026年の建設資材高騰は、中東情勢を起点とするナフサ価格急騰と、長期的な鉄鋼・合板・生コンの上昇トレンドが重なった複合的な問題です。塩ビ管・ポリエチレン管(積水化学)にとどまらず、シンナー75%(日本ペイント)、配線制御機器最大80%(三菱電機)、サッシ4〜15%(LIXIL)、鋼材5〜10%など、2026年4月時点で15品目以上の値上げ・供給停止が確認されています。

「ナフサが6月に枯渇する」という情報は政府が公式に否定しており、少なくとも4か月分の供給は確保されています。ただし、高市首相が「石油製品は医療優先」で安定供給体制を立ち上げると明言したことで、建設業向けの優先度が相対的に下がるリスクは現実的に存在します。デマに振り回されず、しかし価格高騰と供給リスクを正確に把握して行動することが重要です。

下請け建設業者にとって最も深刻なのは、資材費の上昇分を自社で吸収せざるを得ない構造と、60〜90日の入金サイトによる資金ギャップです。銀行融資・中小企業庁のセーフティネット支援・スライド条項も組み合わせながら、受注段階で資金を確保できる注文書ファクタリングを緊急の資金ギャップ対策として活用するのが現実的なアプローチです。

資材高騰の影響は長期化する見通しです。品目別の動向を継続的にチェックしながら、早めの資金調達手段の確保を進めてください。

今週中にやること3ステップ
  • STEP1: 自社が使う主要資材の品目別値上げスケジュールを上記テーブルで確認し、影響を受ける工事案件を洗い出す
  • STEP2: 手元に注文書(発注書)がある案件について、注文書ファクタリングで事前資金化できるか無料相談する
  • STEP3: 元請けとの契約にスライド条項が入っているか確認し、入っていない場合は次回更新時に盛り込む交渉をする
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

元地方銀行員、元ファクタリング会社審査部。銀行員時代は4年間で200社超の決算書を審査。転職後のファクタリング会社では営業・審査を合わせて8年、累計約4,000件の案件に携わった。「業者がどこを見ているか」を審査担当者の立場で知っている。日商簿記2級・FP2級保有

コメント

コメントする

目次