ファクタリングおすすめ業者25社比較|手数料・審査で厳選【2026年版】

2社間・3社間ファクタリングの違い|手数料・スピード・選び方を比較

【結論】2社間と3社間の違いは「スピードと秘密保持」対「コスト」

2社間ファクタリングは、売掛先に知られずに最短即日で資金調達できるのが強みです。手数料は8〜18%と高めですが、急ぎの資金繰りに対応できます。3社間ファクタリングは、売掛先の承諾が必要で入金まで1〜2週間かかりますが、手数料は2〜9%と低コストです。「取引先に通知できるか」と「いつまでに資金が必要か」の2点で選んでください。

この記事でわかること
  • 2社間・3社間の構造的な違い(手数料・スピード・通知)
  • それぞれの取引フロー(お金の流れと手続きの順番)
  • 手数料コストの試算と損益分岐の考え方
  • 「どちらにすべきか」が一目でわかる状況別の判断基準

ファクタリングを検討し始めると、「2社間」「3社間」という言葉にすぐ出くわします。どちらも売掛債権を現金化する仕組みですが、手数料・入金スピード・取引先への影響が大きく異なります。

元FA会社の審査担当として2,000件以上を担当した経験をもとに、両者の構造的な違いから実際の取引フロー、そして自社に合った選び方まで順に解説します。

目次

2社間と3社間ファクタリングの違い一覧|手数料・スピード・通知

ファクタリングには大きく分けて「2社間」と「3社間」の2種類があります。まず全体像を把握するために、主要な比較軸を一覧にします。

2社間 3社間
手数料相場 8〜18% 2〜9%
入金スピード 最短即日 1〜2週間
取引先への通知 不要 必須
審査通過率 標準 高め(売掛先の承諾が担保)
個人事業主の利用 会社による(登記必要の場合あり) 対応しやすい
向いている場面 急ぎ・秘密保持重視 コスト重視・官公庁案件

この表から、2社間と3社間が「スピード・秘密保持」対「コスト・安全性」のトレードオフ関係にあることが見えてきます。

手数料と入金スピードの差

手数料の差は大きく、2社間は8〜18%、3社間は2〜9%が相場です。

売掛金500万円を現金化する場合、2社間では最大90万円、3社間では最大45万円の手数料がかかる計算です。差額は最大で45万円。月1回利用すれば年間540万円のコスト差になります。

手数料は売掛先の信用力によって大きく変動します。売掛先が上場企業の場合、2社間でも5〜10%に収まるケースが多くあります。一方、設立3年未満の中小企業が売掛先の場合は、15%以上になることもあります。

入金スピードについては、2社間が圧倒的に速いです。書類が整っていれば最短即日での入金も可能です。3社間は売掛先の承諾プロセスが入るため、1〜2週間程度かかるのが一般的です。「今週中に資金が必要」という状況では、3社間を選ぶ余地はほとんどありません。

売掛先への通知の有無

2社間ファクタリングの大きな特徴は、売掛先への通知が不要な点です。契約はあくまで利用者とファクタリング会社の間で完結します。

ただし、「通知しない」ことと「絶対にバレない」ことは別です。ファクタリング会社は2社間取引においても債権譲渡登記を行うことが多く、登記簿を参照すれば第三者が確認できる場合があります。多くのケースでは問題になりませんが、「完全に秘密にできる」とは言い切れません。

3社間では、ファクタリング会社から売掛先へ「債権を譲渡した」旨の通知を送り、売掛先の承諾を得ることが必須となります。

債権回収の仕組みの違い

資金の流れも2社間と3社間で構造が異なります。

2社間では、売掛先から利用者の口座に入金された後、利用者がファクタリング会社へ同額を送金します。資金が一度利用者の手元を通過する構造のため、横流しリスクが発生します。ファクタリング会社はこのリスクを手数料に上乗せしています。

3社間では、売掛先が支払期日にファクタリング会社へ直接振り込みます。利用者は資金の受け渡しに関与しません。この仕組みのおかげで回収リスクが低く抑えられるため、手数料も低水準になります。

2社間・3社間ファクタリングの比較

2社間ファクタリングの仕組みと取引フロー

2社間の取引フロー

2社間ファクタリングは以下の4ステップで進みます。

ステップ1: 申し込み

売掛先に請求書を発行した後、その請求書をファクタリング会社に提出して審査を依頼します。必要書類は通帳・請求書・身分証が基本で、オンライン完結のファクタリング会社も多いです。

ステップ2: 審査・契約

ファクタリング会社が売掛先の信用力と売掛債権の内容を審査します。審査通過後、利用者とファクタリング会社の2者間で売買契約を締結します。

ステップ3: 入金

契約締結後、ファクタリング会社が「売掛金額 − 手数料」を利用者の口座へ振り込みます。書類が整っていれば当日中の入金も可能なケースがあります。

ステップ4: 売掛金の受領と送金

支払期日になると売掛先から利用者の口座へ売掛金が入金されます。利用者はその金額をそのままファクタリング会社へ送金して完了となります。

ステップ 主な作業 所要時間の目安
申し込み〜審査 書類提出・審査 数時間〜1営業日
審査通過〜入金 契約締結・振込 当日〜翌営業日
売掛金回収〜送金 受領確認・送金 支払期日当日

2社間のメリット2点

メリット1: 取引先に知られずに資金調達できる

売掛先への通知が不要なため、取引先に資金調達の事実を開示せずに済みます。「ファクタリングを使っている」と知られることで取引関係に影響が出ることを懸念する事業主にとって、大きな安心材料です。

メリット2: 最短即日で現金化できる

急な支払いや予期せぬ資金繰りの悪化に対応できるのが2社間の強みです。オンラインで完結できるファクタリング会社も増えており、申し込みから入金まで数時間というケースも実在します。

2社間のデメリット2点

デメリット1: 手数料が高い

手数料相場の8〜18%は、資金調達コストとしてかなり重い水準です。たとえば手数料15%で売掛金300万円を現金化すると、手元に残るのは255万円です。繰り返し利用すると累積コストが経営を圧迫することがあるため、常用する場合は手数料率の交渉や他の調達手段との組み合わせを検討してください。

デメリット2: 送金忘れのリスクがある

売掛先から入金を受けた後、利用者がファクタリング会社へ送金する義務があります。この送金を忘れたり、一時的に流用してしまった場合、契約違反となります。受け取った売掛金は別口座で管理するなど、運用面での注意が必要です。

3社間ファクタリングの仕組みと取引フロー

3社間の取引フロー

3社間ファクタリングは、売掛先を含む3者が関与する点が2社間との最大の違いです。

ステップ1: 申し込み

売掛先への請求書を発行した後、ファクタリング会社に審査を依頼します。売掛先に関する情報の提出が求められることがあります。

ステップ2: 売掛先への通知と承諾

審査通過後、ファクタリング会社または利用者から売掛先へ「債権譲渡通知」を送付します。売掛先がこれを承諾して初めて次のステップへ進めます。売掛先の承諾が得られなければ3社間での利用はできないため、ここが最大のハードルです。

ステップ3: 契約締結と入金

3者間で契約を締結した後、ファクタリング会社が「売掛金額 − 手数料」を利用者へ振り込みます。このステップまでに数日〜1週間程度かかることが多いです。

ステップ4: 売掛先からファクタリング会社への直接支払い

支払期日になると、売掛先がファクタリング会社へ直接振り込みます。利用者が資金の受け渡しに関与する必要はありません。

ステップ 主な作業 所要時間の目安
申し込み〜審査 書類提出・審査 1〜3営業日
通知〜承諾 売掛先との調整 数日〜1週間
契約〜入金 契約締結・振込 承諾後1〜2営業日
支払期日 売掛先→ファクタリング会社へ直接振込 支払期日当日

3社間のメリット2点

メリット1: 手数料が低く抑えられる

3社間の手数料相場は2〜9%と、2社間に比べて大幅に低いです。売掛先が官公庁や上場企業など信用力の高い取引先であれば、1〜3%台での契約も現実的です。

メリット2: 審査に通りやすい

売掛先の承諾という担保があるため、2社間と比較して審査基準が緩やかな傾向があります。売掛先が官公庁・自治体・大企業の場合、ファクタリング会社からすれば回収リスクがほぼゼロに近く、利用者側の財務状況に多少の不安があっても審査を通過しやすくなります。

3社間のデメリット2点

デメリット1: 売掛先への通知が必須

取引先に資金調達の事実を伝えなければならない点は、多くの経営者にとって心理的なハードルになります。3社間を選ぶ際は、取引先との信頼関係を事前に十分に確認してください。

デメリット2: 現金化までに時間がかかる

売掛先の承諾を得るプロセスが必ず入るため、入金まで1〜2週間程度かかるのが一般的です。急ぎで資金が必要な状況では間に合わないケースが多く、3社間は計画的な資金調達に向いており、緊急対応には不向きです。

2社間・3社間ファクタリングの取引フロー

手数料コストの試算|粗利益率との比較が重要

ファクタリングの手数料は「資金調達コスト」として、自社の粗利益率と比較することが必須です。手数料率が粗利益率を上回ると、利益がマイナスになります。

売掛金額 手数料率(2社間・10%) 手数料率(3社間・4%) コスト差
100万円 10万円 4万円 6万円
300万円 30万円 12万円 18万円
500万円 50万円 20万円 30万円

たとえば粗利益率20%の取引で売掛金300万円をファクタリングする場合、粗利益は60万円です。2社間(手数料10%・30万円)では手元に残る利益は30万円まで圧縮されます。3社間(手数料4%・12万円)であれば48万円残ります。

ファクタリングを継続利用する場合は、粗利益率の半分以下の手数料率が目安です。この基準を超えるようであれば、3社間への切り替えや相見積もりによる交渉を検討してください。

個人事業主が2社間・3社間を選ぶ際の注意点

法人と個人事業主では、2社間と3社間の利用しやすさに差が生じるケースがあります。

2社間ファクタリングでは、ファクタリング会社が債権譲渡登記を求めることがあります。債権譲渡登記には法人の登記事項証明書が必要なため、個人事業主は対象外となる場合があります。ファクタリング会社のサービス詳細に「法人のみ」と明記されていなくても、債権譲渡登記が条件になっている場合は個人事業主が使えないケースがあるため、申し込み前に確認が必要です。

3社間ファクタリングは売掛先が承諾する仕組みのため、債権譲渡登記が原則不要です。個人事業主でも利用しやすい傾向があります。

個人事業主の方が2社間を選ぶ際は、「債権譲渡登記なし」で対応しているファクタリング会社を選ぶことが重要です。QuQuMoやラボルなど個人事業主に対応した2社間ファクタリングサービスも複数あります。

2社間と3社間どちらを選ぶべきか|状況別の判断基準

状況別の推奨まとめ

あなたの状況 おすすめ 理由
今週中に資金が必要 2社間 3社間では売掛先の承諾に1〜2週間かかるため間に合わない
取引先にファクタリング利用を知られたくない 2社間 2社間は売掛先への通知が不要
手数料を最小化したい(時間的余裕あり) 3社間 手数料が2〜9%と2社間の半分以下
売掛先が官公庁・上場企業 3社間 売掛先の信用力が高いため手数料1〜3%台も現実的
自社の財務状況に不安がある 3社間 売掛先の承諾が担保となるため審査に通りやすい
個人事業主で2社間を希望 登記不要の2社間 債権譲渡登記を求めない会社に絞って申し込む
複数の売掛先がある(案件ごとに使い分けたい) 併用 急ぎは2社間、コスト重視は3社間と使い分けが可能

2社間を選ぶ3つの条件

条件1: 取引先に知られたくない

取引先との関係性から、ファクタリング利用を開示することがリスクになる場合は2社間を選んでください。

条件2: 数日以内に資金が必要

支払い期日まで時間的な余裕がない場合は、最短即日で対応できる2社間を選びます。3社間では売掛先の承諾プロセスがある以上、急ぎの案件には構造的に対応できません。

条件3: 売掛先の承諾を取ることが困難

売掛先が大企業で担当者ルートが取りにくい場合も2社間が現実的な選択です。

3社間を選ぶ3つの条件

条件1: 手数料コストを最小化したい

調達コストをできるだけ抑えたい場合は3社間が有利です。同じ売掛金額でも手数料の差は数十万円単位になることがあります。

条件2: 売掛先が官公庁・大企業

売掛先の信用力が高いほど、3社間では低い手数料が期待できます。官公庁や上場企業を売掛先として持つ事業主は、3社間で1〜3%台の手数料が現実的な選択肢になります。

条件3: 現金化まで1週間以上の余裕がある

資金繰りに時間的な余裕があり、コスト最適化を優先できる状況であれば3社間を選んでください。

2社間から3社間へのステップアップ戦略

初回は2社間で利用し、取引先との信頼関係が深まった段階で3社間へ切り替える「ステップアップ戦略」は、長期的なコスト削減に有効です。

2社間から3社間に切り替えることで手数料が8〜10ポイント以上下がるケースは多くあります。たとえば売掛金300万円を月1回現金化する場合、手数料10%(2社間)→4%(3社間)への切り替えで年間のコスト削減額は約216万円です。

同じ取引先の請求書を複数回ファクタリング会社に持ち込んでいる場合は、3社間への切り替えを検討する価値があります。売掛先への相談タイミングとしては、継続取引の実績が3〜6ヶ月以上積み上がった段階が自然です。

2社間・3社間ファクタリングの選び方

2社間・3社間ファクタリングのよくある質問

よく寄せられる質問と回答をまとめました。

2社間は売掛先に絶対バレないのですか?

「通知しない」ことと「知られない」ことは、厳密には異なります。ファクタリング会社は2社間取引においても債権譲渡登記を行うことが多く、登記簿を参照すれば第三者が確認できる場合があります。多くのケースでは問題になりませんが、「完全に秘密にできる」とは言い切れません。

なぜ2社間の手数料は高いのですか?

ファクタリング会社が負うリスクの大きさによります。2社間では売掛先から利用者の口座に入金された後、利用者がファクタリング会社へ送金します。この過程で利用者が資金を横流し・流用するリスクをファクタリング会社が引き受けており、リスクプレミアムとして手数料が高く設定される構造です。

即日入金は本当に可能ですか?

2社間であれば、書類が午前中に揃い審査がスムーズに進めば当日中の入金は現実的に可能です。初回利用では書類の不備確認などに時間がかかることもあります。3社間では売掛先の承諾が必要なため、1〜2週間程度はかかると見ておく方が安全です。

どちらが審査に通りやすいですか?

3社間の方が審査を通過しやすい傾向があります。売掛先の承諾という事実上の担保があるため、ファクタリング会社が負うリスクが低くなるためです。

売掛先が官公庁の場合はどちらが有利ですか?

3社間が圧倒的に有利です。官公庁の支払い確実性は極めて高く、手数料は1〜3%台で交渉できるケースも多いです。官公庁への通知・承諾取得については担当窓口に確認しながら進めるとスムーズです。

2社間と3社間を使い分けることはできますか?

可能です。急ぎの案件や通知したくない取引先には2社間、官公庁・大企業案件でコストを抑えたい場合には3社間という使い分けは有効です。案件ごとに使い分ける事業主は実際に多くいます。

3社間で売掛先が承諾を断った場合はどうなりますか?

3社間ファクタリングは成立しません。その場合は2社間ファクタリングへ切り替えるか、別の売掛先の請求書で申し込むことになります。売掛先が断る理由としては「支払先の変更に対応できない」「自社の財務情報をファクタリング会社に開示したくない」などがあります。事前に売掛先との関係を見極めてから3社間を選ぶことが重要です。

個人事業主は2社間ファクタリングを利用できますか?

ファクタリング会社によって異なります。2社間では債権譲渡登記を求めるケースがあり、登記には法人登記事項証明書が必要なため個人事業主は対象外となる場合があります。債権譲渡登記なしで対応している会社を選ぶか、3社間を利用することを検討してください。

まとめ

2社間と3社間の違いは、「スピード・秘密保持」対「コスト・安全性」のトレードオフです。

2社間を選ぶべき状況は、取引先への通知が難しい、または数日以内に資金が必要なケースです。最短即日で入金されますが手数料8〜18%のコストを把握した上で利用してください。

3社間を選ぶべき状況は、時間的余裕があり手数料コストを最小化したいケースです。売掛先が官公庁や上場企業であれば手数料1〜3%台も現実的で、長期的な資金調達コスト削減に貢献します。

個人事業主の方は、2社間を利用する際に債権譲渡登記の要否を事前に確認してください。登記不要で個人事業主に対応しているサービスを選ぶことで、問題なく利用できます。

選び方のポイントは「取引先に通知できるか」と「いつまでに資金が必要か」の2点で判断できます。どちらを選ぶにしても、複数社に同時申込みして手数料を比較することが、結果として最も費用を抑えることにつながります。

元FA社員からのアドバイス

実務の現場でよく見られる失敗パターンが、「急いでいるから」と1社だけに申し込んで、提示された手数料をそのまま受け入れてしまうケースです。ファクタリングの手数料は交渉可能で、相見積もりを取るだけで2〜5ポイント下がることはよくあります。急ぎの場合でも、2〜3社に同時申込して条件を比較する時間的余裕は十分にあります。

また、初回は2社間を利用し、取引先との関係が安定した段階で3社間に切り替えるという「ステップアップ戦略」も有効です。この方法で年間の調達コストを大幅に削減できた事例は複数あります。

それぞれのファクタリング会社の手数料・審査基準・特徴については以下の記事で詳しく解説しています。

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この記事を書いた人

元地方銀行員、元ファクタリング会社審査部。銀行員時代は4年間で200社超の決算書を審査。転職後のファクタリング会社では営業・審査を合わせて8年、累計約4,000件の案件に携わった。「業者がどこを見ているか」を審査担当者の立場で知っている。日商簿記2級・FP2級保有

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