「理由を教えてもらえなかった」「別の会社に申し込んでもいいのか分からない」「急ぎの支払いがあるのに間に合わない」。審査落ち直後は、焦って次の業者へ申し込みたくなります。
ただ、原因を切り分けないまま同じ請求書を出し直すと、また否決されるだけでなく、重複申請や二重譲渡を疑われるおそれがあります。審査落ちは人格や会社そのものの否定ではなく、売掛金を説明する材料が足りなかったサインとして見直すのが近道です。
この記事では、ファクタリング審査に落ちる主な原因、再申請前に直すべき書類、2社間・3社間の見直し方、給与ファクタリングなど危ない選択肢に流れないための注意点を整理します。
- ファクタリング審査に落ちた後、最初に確認する順番
- 売掛先・請求書・通帳明細・支払期日で見られるポイント
- 原因別の具体的な対処法と再申請の戦略
- 審査落ちしても信用情報に記録されない理由
- 複数申込・二重譲渡・給与ファクタリングを避ける注意点
- 少額・通帳なし・税金滞納など条件別に見直す入口
ファクタリングの審査で落ちる6つの原因
| 確認する順番 | 見直すもの | 次の動き |
|---|---|---|
| 1 | 売掛先の信用力 | 別の売掛先の請求書を使えるか確認 |
| 2 | 請求書と通帳明細 | 金額・名義・入金履歴のズレを直す |
| 3 | 支払期日・金額 | 期日が近い請求書、少額対応業者を検討 |
| 4 | 契約書の譲渡制限 | 3社間や売掛先同意が必要か確認 |
| 5 | 他社申込・未精算 | 同じ請求書の重複提出を止める |
再申請の前に、同じ請求書をそのまま出し直さないことが大切です。原因が売掛先にあるのか、書類にあるのか、契約条件にあるのかで次の選択肢は変わります。
審査落ち後は、業者を増やす前に原因を減らします。書類のズレを直す、売掛先を変える、3社間も含めて方式を見直すなど、原因に合った修正をしてから再申請しましょう。
元ファクタリング会社社員(FA業界8年)。審査部門・営業部門を経験し、年間500件以上の審査案件に関わってきました。現在は独立し、中小企業の資金調達アドバイザーとして活動しています。本記事では審査の現場で実際に起きている「落ちるパターン」を、申込者の立場に立って解説します。
ファクタリングの審査は、申込者本人ではなく「売掛先(取引先)の信用力」が主な評価軸です。銀行融資とは審査の対象が根本的に違います。
しかし、売掛先だけが原因ではありません。書類の不備、売掛金の性質、申込者側の問題など、複数の要因が審査に影響します。

審査落ちの原因を頻度の高い順に整理すると、次の6つになります。
| 原因 | 頻度 | 主な問題点 |
|---|---|---|
| ①売掛先の信用力が低い | ★★★(最多) | 零細企業・設立間もない会社・個人への請求書 |
| ②請求書・書類の不備・不整合 | ★★★ | 通帳と請求書の金額・名称不一致、重複申請の疑い |
| ③売掛金の条件に問題がある | ★★ | 支払期日が遠い・金額が小さい・売掛先が個人 |
| ④譲渡禁止特約がある | ★ | 基本契約書に譲渡禁止条項が含まれている |
| ⑤申込者の状況に問題がある | ★ | 税金滞納・他社未精算・申告内容の虚偽など |
| ⑥二重譲渡の疑い | ★ | 同じ請求書を複数社に提出・債権譲渡登記で発覚 |
実務上、審査否決では①売掛先の信用力と②書類の整合性がよく見られます。逆に言えば、売掛先の選定と書類の整合性を押さえるだけでも、再申請の見え方は変わります。
原因①:売掛先の信用力が低い
審査落ちで最も多い理由です。
ファクタリング会社は、「この請求書の代金は期日通りに支払われるか」を審査します。代金を払うのは売掛先(取引先)です。
つまり、審査の合否を左右するのは申込者の属性ではなく、売掛先の信用力です。
売掛先の信用力が問題になるケース:
- 売掛先が小規模な零細企業・個人事業主:財務情報の確認が難しく、支払い能力が不明確
- 売掛先の業歴が短い(設立1〜2年以内):実績が少なく倒産リスクが評価しにくい
- 売掛先に過去の支払い遅延がある:通帳コピーから入金遅延のパターンが確認された場合
- 売掛先の業種がリスクの高い分野:水商売・風俗・ギャンブル関連等は対象外にしている業者が多い
同じ申込者でも、売掛先が上場企業や大手法人であれば審査は通りやすく、零細企業や設立間もない会社であれば通りにくくなります。
審査部門で最も即断できるのが「売掛先が上場企業」のケースです。帝国データバンクや東京商工リサーチの企業情報で信用力が確認できるため、審査時間も短くなります。逆に、売掛先がWebサイトすら持っていない小規模事業者の場合、実態確認に時間がかかり、結果的に否決になるケースが多くあります。
詳しい審査の仕組みはファクタリング審査の基準と通過のコツをご覧ください。
審査落ちの相談では、利用者本人の信用よりも「この請求書の説明が足りているか」を先に見ます。通帳の入金名義、請求書の金額、支払期日、過去の取引履歴がつながれば、別の業者や別の売掛先で再検討できる余地はあります。
原因②:請求書・書類に問題がある
書類の不備や不整合も審査否決の主要原因です。
通帳と請求書の不整合:過去の請求書で示された金額と、通帳の入金履歴が一致しない場合は審査が止まります。金額のズレ・入金日のズレ・取引先名の不一致などが確認ポイントです。
請求書の支払期日が不明確:支払期日の記載がない場合や、過去の入金サイクルから期日が推測できない場合は、売掛金の回収時期が不明確と判断されます。
重複申請の疑い:同一の請求書を複数のファクタリング会社に提出していると判断された場合は即座に否決になります。短期間で複数業者に申し込むと、この疑いをかけられやすくなります。
- 請求書の金額・取引先名が通帳の入金履歴と一致しているか
- 支払期日が請求書に明記されているか
- 同一の請求書を他のファクタリング業者に提出していないか
- 請求書の発行日が申込日から極端に遠くないか(期日直前の申し込みは注意)
- 通帳コピーは直近6ヶ月分を準備しているか(3ヶ月分では不十分な場合あり)
原因③:売掛金の条件に問題がある
売掛金そのものの条件が審査に影響するケースです。
売掛先が個人(一般消費者):ほとんどの業者で取り扱いができません。ファクタリングは法人間、または法人対個人事業主(開業届あり)の売掛債権のみを対象にしています。個人への請求書(家庭教師の報酬・フリマ販売代金等)は対象外です。
支払期日が遠すぎる:売掛金の支払期日までの期間が長いほど審査は厳しくなります。目安として支払期日まで2ヶ月以内が望ましく、3ヶ月以上先の売掛金は対応できない業者が多くなります。
売掛金の金額が小さすぎる:1万円〜5万円程度の少額売掛金は、手数料と手間のバランスから対応しない業者があります。少額対応の業者を選ぶ必要があります。
架空債権の疑い:実態のない売掛金(架空請求書)での申込みは詐欺罪に該当します。審査では、通帳の入金履歴・業務委託契約書・発注書などで売掛金の実在性を確認しています。
| 売掛先の種別 | 審査対象 | 備考 |
|---|---|---|
| 株式会社・有限会社・合同会社などの法人 | 対象 | 信用力が高いほど有利 |
| 開業届を提出している個人事業主 | 対象 | 事業実績の確認が必要な場合あり |
| 設立間もない零細企業(1〜2年以内) | 業者次第 | 審査が厳しくなる傾向 |
| 一般消費者・普通の個人 | 対象外 | ほぼ全業者で取り扱い不可 |
| 実在が確認できない会社 | 対象外 | 実態確認が取れないため否決 |
少額から利用できる業者については少額ファクタリングおすすめ11社で紹介しています。
原因④:譲渡禁止特約がある
取引先との契約に「売掛債権を第三者に譲渡することを禁止する」旨の特約(譲渡禁止特約)が含まれている場合、ファクタリングが利用できないことがあります。
2020年の民法改正(民法466条2項・3項)により、譲渡禁止特約がある債権でも譲渡自体は有効とされるようになりました。
しかし、多くのファクタリング会社は売掛先との関係悪化やトラブルを避けるため、譲渡禁止特約がある案件への対応を断っています。
取引先との業務委託契約書・基本契約書の「権利義務の譲渡禁止」条項を確認してください。「甲は本契約に基づく権利義務を第三者に譲渡してはならない」等の記載が対象です。
特約がある場合は取引先に事前承諾を得るか、特約のない別の取引での請求書を使用します。
原因⑤:申込者の状況に問題がある
申込者側の事情で審査落ちすることもあります。ファクタリングは融資ではないため、信用情報機関への照会は行いませんが、以下のケースでは否決になり得ます。
- 税金・社会保険料の滞納:差押えにより売掛金が回収できなくなるリスクがあるため。業者によって相談余地はありますが、納付状況・差押え可能性・入金口座の説明を求められやすくなります
- 他社ファクタリングの未精算残高:2社間で過去に利用した業者への返金が済んでいない場合
- 申込内容の虚偽・誇張:申告した売上規模と提出書類の数字が大きく乖離している場合
- 反社会的勢力への該当:反社チェックに引っかかった場合は即否決(例外なし)
実務上、税金滞納だけで機械的に否決されるとは限りません。ただし、滞納があると差押えリスクや資金繰り悪化を見られます。売掛先の信用力が高くても、通帳明細・納付計画・入金経路を説明できない場合は審査が止まりやすくなります。
原因⑥:二重譲渡の疑いがある
同じ売掛債権(請求書)を複数のファクタリング会社に譲渡する行為を「二重譲渡」と呼びます。これは詐欺罪(刑法246条)に該当する可能性がある違法行為です。
ファクタリング会社は、二重譲渡を防ぐために債権譲渡登記を確認しています。法務局の登記情報で、同じ債権がすでに他社に譲渡されていないかをチェックする仕組みです。
二重譲渡が疑われるケースは以下の通りです。
- 同一の請求書を複数のファクタリング会社に提出している:短期間で複数社に申し込んだ場合、業者間の情報共有や登記確認で発覚します
- 過去に債権譲渡登記が残っている:以前利用したファクタリング会社の登記が抹消されていない場合、新規申込みが否決されることがあります
- 故意でなくても疑いがかかる:「前の業者との取引が完了しているか曖昧」な状態で別の業者に申し込むと、二重譲渡を疑われます
故意の二重譲渡は刑事罰の対象です。複数業者に相見積もりを出す場合は、必ず別々の請求書を使い、同じ請求書を複数社に同時提出しないでください。
審査落ちは信用情報に記録されるのか
一般的な売掛債権売買型のファクタリングは融資ではないため、審査落ちがCIC・JICCなどの信用情報に登録される仕組みではありません。ただし、これは「何をしても不利益がない」という意味ではありません。
その理由は以下の3点です。
- ファクタリングは融資ではない:ファクタリングは売掛債権の売買であり、借入ではありません。そのため、CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センター(KSC)といった信用情報機関に照会・登録される対象外です
- 信用情報を通じて審査落ち履歴が共有される仕組みではない:銀行融資やカードローンのような「申込情報」が信用情報に記録される対象ではありません。ただし、同一請求書の重複提出や債権譲渡登記など、別経路で確認される情報はあります
- 複数社比較は請求書の扱い方に注意する:条件比較のために相談先を比べること自体はできます。ただし、同一の請求書を複数社に同時提出したり、契約前後の状態を隠したりすると二重譲渡の疑いが生じるため避けてください
つまり、1社で審査に落ちても「どこでも落ちる」とは限りません。ただし、原因を直さずに同じ請求書を短期間で出し直すと、重複申請や二重譲渡を疑われるおそれがあります。次の申込では、別の売掛先を使う、書類のズレを直す、前回の否決理由になりそうな点を説明できるようにする、の順で整えてください。
2社間・3社間で審査の厳しさは違う
ファクタリングには「2社間」と「3社間」の2つの契約形態があり、審査の厳しさが異なります。
| 項目 | 2社間ファクタリング | 3社間ファクタリング |
|---|---|---|
| 審査通過率の目安 | 70〜80% | 90%以上 |
| 売掛先への通知 | なし | あり(売掛先の承諾が必要) |
| 手数料相場 | 8〜18% | 2〜9% |
| 審査が厳しくなる理由 | 売掛先に通知しないため未回収リスクが高い | 売掛先から直接回収できるためリスクが低い |
2社間で審査落ちした場合、3社間で再申請すると通ることがあります。ただし3社間は売掛先に通知が行くため、取引関係への影響を考慮してください。
2社間と3社間の違いについては2社間・3社間ファクタリングの違いで詳しく解説しています。
原因別の対処法と再申請の戦略
原因を特定したら、以下の対処法で再申請に臨んでください。
| 原因 | 対処法 | 効果 |
|---|---|---|
| ①売掛先の信用力不足 | 信用力の高い別の売掛先の請求書を使う | 高い(審査基準が変わる) |
| ②書類の不備・不整合 | 通帳と請求書の整合性を確認して再提出 | 高い(不備を解消すれば通る) |
| ③売掛金の条件 | 支払期日が近い請求書に変更・BtoB取引の請求書を使う | 対処が必要(条件を変える) |
| ④譲渡禁止特約 | 取引先に承諾を得るか、別の請求書を使う | 中程度(交渉次第) |
| ⑤申込者の状況 | 滞納解消・正直な申告で別業者に申し込む | 業者によって差がある |
| ⑥二重譲渡の疑い | 前回の取引完了を確認し、別の請求書で再申請 | 高い(疑いさえ晴れれば通る) |
売掛先を変える・信用力の高い請求書を使う
売掛先の信用力が原因であれば、別の売掛先の請求書で申し込むのが最も確実な対処法です。
複数の取引先がいる場合は、支払実績が安定していて、請求書・通帳明細・契約内容のつながりを説明しやすい取引先の請求書を優先してください。
上場企業・大手法人への請求書であれば、同じ申込者でも審査は大幅に通りやすくなります。
売掛先の信用力はたしかに重要です。ただ、現場では「売掛先が強いから無条件で通す」ではなく、請求書、通帳明細、契約内容、入金経路が矛盾しないかを合わせて見ます。赤字決算や個人事業主でも再検討できる余地はありますが、書類の説明が弱いとそこで止まります。
書類を整えて再申請する
書類の不備・不整合が原因の場合は、提出前に書類の整合性を確認してから再申請してください。
- 通帳コピーは直近6ヶ月分を準備(3ヶ月分より多い方が取引実績の証明に有利)
- 請求書の取引先名と通帳の入金欄の記載が一致しているか確認
- 売上高や入金サイクルの説明として業務委託契約書・発注書を追加で準備
必要書類の詳細はファクタリングの必要書類一覧を参照してください。
業者を変える — 審査に通りやすい業者タイプ
1社で審査落ちしても、別の業者では通るケースは多くあります。各社の審査基準は異なるためです。
業者選びで重要なのは、業者のタイプによって審査の厳しさが大きく変わる点です。
| 業者タイプ | 審査の傾向 | 特徴 |
|---|---|---|
| 銀行系・大手グループ系 | 厳しい | 低手数料だが審査基準が高い。大口案件向き |
| 独立系ファクタリング会社 | 柔軟 | 中小企業・個人事業主の利用実績が豊富 |
| AI審査導入業者 | 柔軟かつ高速 | クラウド会計連携で審査時間30分以内も。小規模事業者にも対応 |
銀行系で落ちた場合は、独立系やAI審査導入の業者に切り替えると通る可能性があります。
再申請時の業者選びの詳細はファクタリング会社の選び方を参考にしてください。
審査落ち後の代替手段を検討する
複数のファクタリング会社で審査に通らなかった場合は、ファクタリング以外の資金調達手段も検討してください。
| 手段 | 特徴 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 別のファクタリング会社に再申請 | 最も現実的。審査基準が業者ごとに異なるため、売掛先や書類を整えれば通る可能性がある | 原因を特定・改善できた場合 |
| ビジネスローン | 即日融資に対応する業者もある。ただし金利は年利5〜18%程度と高め | 返済計画が立てられる場合 |
| 手形割引 | 受取手形を金融機関に買い取ってもらう方法。手数料率はファクタリングより低い傾向 | 受取手形がある場合 |
| 日本政策金融公庫の融資 | 金利1〜3%台と低コスト。審査から融資実行まで2〜4週間程度かかる | 時間に余裕がある場合 |
最も現実的な選択肢は「別のファクタリング会社への再申請」です。本記事で解説した原因を特定し、売掛先や書類を見直したうえで再度申し込めば、通過する可能性は十分にあります。
審査落ち後の注意点






複数業者への同時申し込みのリスク
審査落ちの後、焦って複数の業者に同時申し込みをするのは避けてください。
問題になるのは「同一の請求書を複数業者に同時提出すること」です。一部の業者間では申込状況の確認が行われることがあり、同じ請求書が複数業者に提出されているとわかった場合は「二重譲渡の疑い」とみなされ、どの業者からも否決されるリスクがあります。
別々の請求書での申し込みは問題ありません。
再申請の正しい手順:
- 1社ずつ申し込む(同時申し込みは避ける)
- 1社に断られた後、最低1週間程度間隔を空ける
- 断られた理由を業者に問い合わせ、改善できる点があれば対処してから次に進む
- 同一の請求書を複数業者に提出しない
給与ファクタリングに流れないこと
審査落ちが続くと、「100%審査通過保証」「どんな方でも対応」を謳う業者に目が向きやすくなります。
このような謳い文句を使う業者の多くは、給与ファクタリング(違法)または高額手数料の悪質業者です。
給与ファクタリングは令和5年2月の最高裁判決により「貸金業に該当する」と確定しており、無登録業者による取り扱いは貸金業法違反です。
審査落ちが続いても、安易に飛びつかないようにしてください。
悪質業者の見分け方はファクタリング悪質業者の見分け方で詳しく解説しています。
申し込み前のセルフチェック3項目
事後対応よりも、最初から「通りやすい申し込み」を意識してください。申し込み前に次の3点を必ず確認しましょう。
①売掛先の確認
- 売掛先は法人または開業届ありの個人事業主か(一般消費者への請求書は使えない)
- 売掛先の業歴・規模は十分か(設立1年未満は避ける)
- 売掛先に過去の支払い遅延はないか(通帳で入金日を確認)
②書類の整合性チェック
- 請求書と通帳の金額・取引先名は一致しているか
- 支払期日が請求書に明記されているか
- 通帳コピーは直近6ヶ月分あるか
- 業務委託契約書・発注書など、取引の裏付け書類は揃っているか
③譲渡禁止特約の有無
- 取引先との契約書に譲渡禁止条項がないか確認
- 特約がある場合、取引先への事前承諾の可否を検討
この3点を事前に確認するだけで、審査落ちの大半は防げます。
ファクタリング審査落ちに関するよくある質問
Q. ファクタリングの審査落ちの理由を教えてもらえないのはなぜ?
ファクタリング会社は審査否決の理由を開示する法的義務がなく、実務上も詳細を教えないことがほとんどです。理由を明かすことで書類の偽造や対策をされるリスクを避けるためです。書類の不備があった場合は教えてもらえることがありますが、基本的には本記事の6つの原因を参考に自己確認してください。
Q. 審査落ちした後に再申請はできる?
できます。ただし同じ業者に同じ請求書で再申請しても通る可能性は低いです。別の売掛先の請求書を使う・書類を整える・別の業者に申し込む、のいずれかの対処をしてから再申請してください。間隔は最低1週間程度空けることを推奨します。
Q. 売掛先が原因で審査落ちすることはある?
最も多い審査落ちの理由が売掛先の信用力不足です。売掛先が上場企業や大手法人であれば、申込者が赤字決算・個人事業主であっても審査は通りやすくなります。
Q. 通帳コピーが原因で審査落ちすることはある?
あります。請求書の金額・取引先名が通帳の入金履歴と一致していない場合、売掛金の実在性を疑われます。また入金サイクルが不規則・遅延が多い場合も審査に影響します。通帳コピーは直近6ヶ月分を準備し、整合性を事前に確認してください。
Q. 譲渡禁止特約があるとファクタリングはできない?
2020年の民法改正により特約がある債権でも譲渡は法的に有効です。しかし多くのファクタリング会社は実務上のリスクから断っています。対処法は「取引先に事前承諾を得る」か「特約のない別の取引の請求書を使う」のいずれかです。
Q. 税金を滞納していてもファクタリングは使える?
業者によっては利用できます。ファクタリングは信用情報機関への照会を行わないため、税金滞納が直接的な否決理由になるとは限りません。ただし、差押えが実行されると売掛金が差し押さえられる可能性があり、これがリスクとして評価される場合があります。滞納状況を正直に申告してください。
Q. 審査落ちすると信用情報に記録される?
記録されません。ファクタリングは融資ではなく売掛債権の売買です。CIC・JICC等の信用情報機関に照会・登録される対象外のため、審査に落ちても信用情報に傷がつくことはありません。安心して別の業者に再申請してください。
Q. 複数のファクタリング会社に同時に申し込んでもよい?
同一の請求書での同時申し込みは避けてください。二重譲渡の疑いをかけられる可能性があります。相見積もりをしたい場合は、1社から審査結果を得た後に次の業者へ申し込む「1社ずつ」の順番が安全です。
Q. 二重譲渡とは何?どんなリスクがある?
同じ売掛債権を複数のファクタリング会社に譲渡する行為です。詐欺罪(刑法246条)に問われる可能性がある違法行為であり、故意でなくても疑いをかけられると全社から否決されます。相見積もりは別々の請求書で行ってください。
Q. 2社間で落ちたら3社間なら通る?
可能性はあります。3社間ファクタリングは売掛先から直接回収できる仕組みのため、2社間より回収リスクを説明しやすい場合があります。ただし売掛先への通知と承諾が必要になるため、取引関係への影響を考慮してください。
まとめ|審査落ちは原因を特定すれば対処できる
審査落ちの主な原因は6つです。①売掛先の信用力不足 ②書類の不備・不整合 ③売掛金の条件(個人・期日・金額) ④譲渡禁止特約 ⑤申込者側の問題 ⑥二重譲渡の疑い。実務上は①②がよく見られます。
最多原因は「売掛先の信用力不足」です。売掛先が大手法人に変わるだけで審査結果が逆転することがあります。同じ申込者でも売掛先が上場グループ会社なら業歴1年未満でも通過するケースがあります。
審査落ちしても信用情報には記録されません。ファクタリングは融資ではないため、CIC・JICCなどの信用情報機関への照会・登録は行われません。1社で落ちても別の業者に申し込むデメリットはありません。
2社間と3社間では審査の厳しさが異なります。2社間の通過率は70〜80%、3社間は90%以上が目安です。2社間で落ちた場合は3社間への切り替えも検討してください。
再申請は「1社ずつ・間隔を空けて」が原則です。同一請求書の同時申し込みは二重譲渡の疑いを招きます。1社で落ちたら最低1週間空け、原因を自己分析してから次の業者へ進んでください。
申込前に「売掛先の確認・書類整合性チェック・譲渡禁止特約の確認」を実施することで、審査落ちのほとんどは防げます。
業者ごとの審査基準・手数料比較はファクタリング会社の選び方にまとめています。即日で資金調達したい場合は即日ファクタリングおすすめ17社比較も参考にしてください。











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